日々徒然

軌跡 ~レバレッジ特許翻訳講座に出会うまで~

恭贺新禧!
欢欢喜喜迎新年,万事如意平安年!

今日は旧正月ですね。
皆様にとってよき年となりますように。

今日はこの講座に出会うまでの私の中国語の学習履歴や感じてきたことを振り返ってみたいと思います。
私にしては珍しく長めの記事ですが、よろしければお付き合いください。

中国語との出会い

中国語との出会いは主人の北京赴任に伴い駐在した事がきっかけです。
32歳の時でした。内示が出たのが赴任の2ヶ月前だったので、それから北京生活の情報収集をする傍ら予防接種の嵐。事前に中国語を勉強する時間はほとんどありませんでした。北京は思っていた以上に英語が通じなかったため、着任後必要に迫られて勉強を始めました。
最初は駐在員の奥様向けの語学学校に通い、基礎から学びました。先生は日本語が出来る中国人の先生で、授業はすべて日本語でした。
勉強すればするほどタクシーの運転手とおしゃべりが楽しめたり、市場の人との会話が成立する楽しさも手伝って、中国語の勉強にのめり込んでいきました。
半年ほど経ったとき、もっと本格的に勉強したいなと大学の对外汉语课で勉強することにしました。そこでとてもよい先生に巡り会い、結局帰国ギリギリまでお世話になりました。

4年間にわたる北京生活は楽しいものでした。北京オリンピックの前後にいたこともあって、活気があり、エネルギーに満ちあふれている北京を肌で感じました。当時はまだ子どもがいなかったので、五一(ゴールデンウィーク)、国慶節、春節の大型連休の時は北はハルピン(黒竜江省)、南は桂林(広西チワン族自治区)、西はカシュガル(新疆ウイグル自治区)やラサ(チベット自治区)、他にも色々旅行に行き、ひと言では表すことが出来ない大陸の広さを目の当たりにしました。

中国はとにかく不思議な場所で、アクの強い部分もありますが、それを含めて魅せられてしまうか、二度と行きたくないと思うかに分かれてしまうかと思います。
私は間違いなく魅せられてしまった方です。

事務職兼通訳でキャリアをスタート

帰国してからまもなく、ゴミ出しの仕方について自治体のホームページを検索していたときに、「臨時職員募集」の案内が目に入りました。北京にいる間たくさんの人にお世話になったので、帰国後は日本にいる中国人の力になりたいなとおぼろげながら考えていました。具体的なプランはまだありませんでしたが、生活が立ち上がったら就職活動をする予定でいたので練習のつもりで履歴書を送ることにしました。
書類審査に通って、面接に行ったら控え室に十数人いました。任期1年の臨時職員の枠にこれくらいの人が来る事に驚きました。隣に座っていた50代くらいの男性と話をしたのですが、リストラで仕事を失って求職中であること、1時間かけて来たという話を聞いて、エネルギーにあふれていた中国との違いを改めて感じました。結局そのポストは不採用となったのですが、後日別の部署の担当者から連絡があり、採用を予定していた人が辞退したのでよければ面接に来ていただけませんか?とのことで、面接を経てその部署で臨時職員として働くことになりました。
基本的には裏方の入力作業がメインだったのですが、中国語が出来ることが噂で広がり、時々窓口で通訳として対応することになりました。通訳をしていて感じたのは、相手の反応を見ることが出来ることです。表情をみて「あ、この人にはもう少しかみ砕いて説明した方が良いかも」と判断して言い方を変えたりして、自分なりのやり方を見つけていきました。そして「あなたがいてくれて助かるわ」という言葉をよくかけてもらったこともあって、通訳って楽しいなと思い始めていました。ようやく自分の出来ることとやりたいことが一致した、という感じです。

当時、私の中国語のレベルを客観的に示す資格がHSKしかなく、「(旧HSKの基準で)HSK9級です。」と言っても(何せ10年前のことなので)「・・・で、それってどれくらいなんですか?」と聞かれるのがオチでした。ちょうどその頃観光で来日する中国人の入国ビザが緩和されるというニュースが流れたこともあって、通訳案内士を持っていたら、また転勤で別の都市に引っ越したとしてもガイドの仕事が出来るかもしれないし、日本で通用する中国語の資格が有るのは何かと便利、ということで通訳案内士の資格を取るための勉強を始めました。

幸いにも筆記試験に合格し、面接をあと1週間に控えていた12月のある日のことです。
今でも覚えています12月9日。前日の12月8日が結婚10周年の記念日だったのですが、2人ともすっかり忘れていて、「昨日が結婚10周年だったね。10年経つとこんなものだね。」と話していました。
どうも胸焼けが収まらなくて、いつもと違うことに違和感を感じて、「ひょっとして・・・」と妊娠検査薬を買って調べてみたら、なんと陽性でした。
スイートテンダイヤモンドならぬスイートテンベビーがやってきたのでした。

通訳から翻訳へ レバレッジ特許翻訳講座との出会い

結婚して10年。正直子どものことは諦めていて、お二人様人生に向けて気持ちを切り替えて歩んでいこうと話していた時期でした。通訳としてキャリアをスタートして、これから、という時期でもありました。
諦めていた子どもが来てくれたのは飛び上がるほど嬉しかったです。でも、「なんで今?」という思いもあったのは否めませんでした。
とにかく気持ちを切り替えて通訳案内士の面接はなんとしてもパスしようと、面接に臨みました。有り難いことにつわりは軽いほうで、面接もなんとか乗り切り、通訳案内士(中国語)に合格しました。ただ、外で働くことが難しくなってしまったので、私の中では合格証は紙切れ同然となってしまいました。

子どもが生まれてからは、どうやって乗り越えたか記憶がないくらい怒濤の日々でした。主人は出張が多く、ほぼワンオペの日々。終わりが見えない子どもの夜泣きに私も一緒に泣いていました。自分の今後のことについてゆっくり考えることが出来たのは、子どもが幼稚園に上がってしばらくしてからです。中国語と関わりながら在宅で仕事が出来ないかと思ってたどり着いたのが翻訳の仕事でした。

最初は大手翻訳スクールの通信講座に申し込みました。スクールが始まった時は先生に添削してもらうのがとても楽しかったのですが、次第に果たしてこれで翻訳者になれるかしら?という思いも芽生えていきました。私が申し込んだスクールは半年でワンクールです。最後のクラスで進級テストがあり、スクールからは「進級テスト合格、1ヶ月以内に次のクラスに申し込んだら授業料は5%割り引きます」という案内を受け取り、どうしようか迷っていました。そこで、在宅で翻訳者として仕事をしている人で情報発信している人がいないだろうかと検索していたら、レバレッジ特許翻訳講座の卒業生のブログにたどり着きました。残念ながらそのブログは削除されて今は見ることが出来ないのですが、直感的に「この講座だ!」と感じたのを今でも覚えています。
すぐにビデオセミナー300本無料プレゼントを申し込み、そのまま講座に申し込みをしました。そして現在に至ります。

妊娠したときは「なんで今?」と思ったことも、今では子どもが生まれたからこそ「在宅で仕事をしたい」と考えるようになり、この講座に出会いました。管理人さんがスティーブ・ジョブスの「点と点がつながって線になる」という言葉を紹介してくださいましたが、「中国語」と「在宅」がつながってこの講座へと線が繋がりました。これからの勉強、トライアル、仕事、と点が繋がって、それが線になって、そしていつかは私だけの絵が出来るでしょう。どんな絵が出来るか、それは将来のお楽しみです。時には苦しみながら、でも楽しみながら絵を描いていきたい、サグラダ・ファミリアのようにバージョンアップしながら。そう思っています。

POSTED COMMENT

  1. マイ・シルクロード より:

    k2challengerさん、こんにちは。

    軌跡 ~レバレッジ特許翻訳講座に出会うまで~ を読んで、とても共感しました。
    なぜかというと、境遇がとても似ていたからです。
    私も中国に行ったのは夫の転勤がきっかけでしたし、当時の年齢も33歳でした。

    北京で感じられたこと、そして中国語や中国に対してどんどん惹き込まれていく過程、すごくよくわかります。
    中国は本当に広くて、とてつもなく奥が深くて、知れば知るほどワクワクさせてくれる場所ですよね。歴史や文化、色々な問題も含めて、日本にはない視点がたくさんあります。確かに、好き嫌いは分かれると思います(笑)

    北京で色々なことを学ばれたあと、すぐにお仕事に直結させていらっしゃるところも「すごいなー」と思って読んでいました。
    中国での素晴らしい出会いは、その後の「中国に対する考え方」や「中国語への関わり」方を大きく変えると思います。k2challengerさんもきっとそうだったんだなーと伝わってきました。

    その後、子育てをされてからもご自身のありたい姿を明確に持たれていて、素晴らしいです。この講座とご家庭のこととの両立は簡単なことではないと思いますが、どんどん前に進まれていて、尊敬しています。

    今年一年も大きく前進できるように、お互い頑張りましょうね。

    新年快乐!万事如意!

  2. k2challenger より:

    マイ・シルクロードさま

    ありがとうございます。
    中国の生活が楽しかったのは駐在員だったから、という面もあるとは思うのですが、私の中では大きなターニングポイントになりました。

    マイ・シルクロードさんも中国から帰国されてすぐに翻訳者として活動されていて、すばらしいと思います。
    化学の勉強の記事も自分の言葉で書かれていて、とても読みやすいです。
    自分が講座を始めた頃はこんなに出来たかなぁ~と反省です。。。

    お互い勉強頑張りましょう!

  3. rin より:

    k2challengerさん、

    同受講生のrinです。
    私は中国語はできないのですが、中国が大好きですよ^^
    大学時代の留学先で今でも親友と呼べる中国人の友達ができ、何度か中国を旅しました。
    人間観察も含めて全てが面白かったですし、友達を通じて出会った中国人の方々にはとても親切にしてもらいました。

    そして私も通訳案内士の資格に合格した少し後に妊娠が発覚し…。
    私はその言語メインでこれから生きていく予定がないので、本当に紙切れになってしまいましたが(苦笑)
    回り道もしましたが、色んな経験ができたことを前向きに受け止めて、書かれていたような「私だけの絵」ができればいいなと思いました。

    • k2challenger より:

      rinさま

      コメントありがとうございます。
      そして、お仕事、トライアル、お疲れ様でした。
      2次トライアルで持っている実力が発揮されますように応援しています。

      rinさんも中国に行かれたことがあるんですね。
      土地土地で文化がありますから、何度行っても飽きない国ですよね。

      rinさんにはrinさんならではの絵が描けると思います。
      お互い頑張りましょうね。

  4. asa より:

    K2challengerさん

    こんにちは、講座受講生のasaです。

    ちょっとタイムラグのあるコメントですみません。
    K2challengerさんの記事、すごく心に刺さりました。

    まず、私も「中国に魅せられてしまった」ひとりです。
    大学時代に短期留学(ここですでにはまる)
    →1年半留学→現地採用で働く→帰国→また現地採用で働く→帰国
    →なんやかんやあって→今ココ、です。

    私も雑多な市場からあふれ出るエネルギーみたいなのが、とても好きです。

    K2challengerさんの「軌跡」を垣間見て、
    状況の変化にしなやかに対応しながら、
    最大限の努力を惜しまない方なんだなと思いました。
    思いもよらない出来事も、プラスに捉えて前向きに頑張る力。
    ぜひ見習わせてください。

    ちなみにですが、私がこの講座にたどり着いたのも、
    K2challengerさんとほぼ同じルートをたどってます。
    (違いは通信講座に行かなかったことぐらいです)

    私とK2さんの今までたどってきた軌跡は違いますけど、
    ほぼ同時期にこうやって、講座という大きな「点」で繋がったのは
    おもしろいなあと感じています。

    お互い大きな絵を描くために。
    毎日の小さな「点」を打ち続けることからですね。

    長々とすみません。
    お互い頑張りましょうね!

    • k2challenger より:

      asaさん

      お忙しい中コメントありがとうございます。

      asaさんのブログを拝見すると、
      ひたむきに努力されている姿勢がビシビシと伝わってくるので、
      いつも元気をもらっています。

      私自身は駐妻だったので、かなり守られている中での中国生活だったし、
      4年程度だと良い部分しか見ていないところもあります。
      なので中国で働いていたasaさんはすごいなぁと思います。

      お互い将来どんな絵が完成しているか楽しみですね♪
      そのためにも今日も「点」を打ち続けましょう。素振りをしながら(笑)。

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